発泡スチロールは、①断熱性②緩衝性③水を通さない④軽い⑤成型しやすいなどの優れた特性を持ち、容器、緩衝材、断熱建材などいろいろなところで役立っています。
身近なところで発泡スチロールを目にしますが、発泡スチロールに使われている石油消費量は原料ビーズの生産に必要な石油は日本の石油消費量のわずか0.08%となっており、発泡スチロール自体も直径1mm程度のポリスチレンの粒を蒸気で加熱し約50倍に膨らませて作りますが、原料比率は全体のわずか2%で、なんと98%が空気で出来ています。すなわち発泡スチロールは省資源性に大変優れた製品と言えます。
発泡スチロールは燃焼すると黒い煙がでて、ダイオキシンなど発生すると思われがちですが、発泡スチロール単体で燃焼するとダイオキシンは発生しません。
黒い煙の正体は空気不足で不完全燃焼となった煤(スス)なのです。スス自体は炭素の微粒子ですが、法規により発泡スチロール等の可燃物を焼却処分する事は規制されています。従って家庭での安易な焼却はやめておきましょう